2024年 台風25号(ウサギ)の経路図と記録

2024年 台風25号(ウサギ)の記録

フィリピンの東で発生し、48時間で56hPa下がる急発達で940hPa・最大風速50m/sの非常に強い勢力に。ルソン島北部を横断後に衰弱し、日本には接近せず台湾付近で熱帯低気圧に変わりました。

台風の期間11月12日3時 〜 11月16日9時(約4.5日間・気象庁の解析期間)
発生海域フィリピンの東(北緯12.6度・東経135.0度)
最盛期中心気圧940hPa・最大風速50m/s(非常に強い台風)。11月14日9時
急発達11月12日9時の996hPaから11月14日9時の940hPaまで、48時間で56hPa低下
移動距離約2,100km(気象庁解析位置の合計)
日本への最接近日本から離れた海上を進み、最も近づいた与那国島でも約360km(11月16日9時)
上陸日本への上陸なし。11月14日13時30分頃(現地時間)フィリピン・ルソン島北部カガヤン州バガオ付近に上陸

経過

  1. 11月9日熱帯低気圧が発生
  2. 11月10日24時間以内に台風へ発達する見込みと発表
  3. 11月12日3時、フィリピンの東(北緯12.6度・東経135.0度)で台風25号が発生。4つの台風が同時に存在する状態に
  4. 11月14日9時に中心気圧940hPa・最大風速50m/sの非常に強い勢力で最盛期
  5. 11月14日現地時間13時30分ごろ、ルソン島北部カガヤン州バガオ付近に上陸
  6. 11月15日ルソン島通過後は勢力が急速に衰え、台湾へ接近
  7. 11月16日9時、台湾付近で熱帯低気圧に変化(確定値)

この台風の特徴

11月12日3時にフィリピンの東で発生した台風25号は、西寄りに進みながら急速に発達しました。12日9時の996hPaから14日9時の940hPaまで、48時間で56hPaも気圧が下がる急発達で、最大風速50m/sの「非常に強い」勢力に達しています。解析期間は約4.5日間、移動距離はおよそ2,100kmでした。

最盛期を迎えた11月14日、現地時間13時30分ごろにフィリピン・ルソン島北部のカガヤン州バガオ付近へ上陸。島の北部を横断してバブヤン海峡へ抜けたあとは、上空の風の影響で勢力を大きく落としました。台湾へ近づくころには衰弱が進み、上陸することなく16日9時に台湾付近で熱帯低気圧に変わりました。

日本への影響はほとんどありませんでした。最も近づいたのは与那国島で約360km、石垣島で約450km、宮古島で約570kmと、いずれも熱帯低気圧に変わる16日9時時点の距離です。統計上の「日本へ接近した台風」には該当せず、この台風による警報の発表も確認されていません。なお、11月に4つの台風が同時に存在したのは統計開始以来初めてで、アジア名「ウサギ」はこの台風を最後に引退となりました。

影響・被害

  • 日本国内では、この台風による人的被害・住家被害・停電・交通への影響はいずれも報告されていない
  • フィリピンでは行方不明者1人が伝えられたが、死者は出なかった
  • フィリピン北部のカガヤン州などでは、鉄砲水や川の氾濫、道路の冠水、橋の崩落、停電、住宅の損壊が発生し、数千人規模の住民が避難した
  • 台湾では南部や東部で大雨となったが、大きな被害の報告はなかった

出典: aljazeera.comtaiwantravelblog.com気象庁 台風情報Wikipedia 2024 Pacific typhoon season(英語版)Wikipedia 2024年の台風(日本語版)

台風情報

観測日気圧最大風速規模
11月12日 3時1002 hPa18 m 台風
11月12日 9時996 hPa23 m 台風
11月12日 15時992 hPa25 m 台風
11月12日 21時990 hPa30 m 台風
11月13日 3時990 hPa30 m 台風
11月13日 9時980 hPa35 m 台風
11月13日 15時970 hPa40 m 台風
11月13日 21時960 hPa40 m 台風
11月14日 3時950 hPa45 m 台風
11月14日 9時940 hPa50 m 台風
11月14日 15時955 hPa45 m 台風
11月14日 21時980 hPa35 m 台風
11月15日 3時985 hPa30 m 台風
11月15日 9時990 hPa30 m 台風
11月15日 15時992 hPa25 m 台風
11月15日 21時994 hPa23 m 台風
11月16日 3時998 hPa20 m 台風
11月16日 9時1006 hPa 温帯低気圧
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