長潮とは?
長潮とは、一般的な日本の潮回りカレンダーで小潮の末期に置かれる潮名です。干満の差が一段と小さくなり、潮位の変化が緩やかに長く続くように見えることが名前の由来とされます。
長潮は、海水が長時間止まる日という意味ではありません。満潮・干潮はあり、湾口・水道・河口・リーフなどでは地点固有の潮流が生じます。
長潮だから普段流れが速い場所も安全になる、または波が起こりにくくなるとは限りません。地点別の潮位・潮流情報と、風浪・うねりを含む最新の海況を確認してください。
いつ頃?
一般的には小潮の後、若潮の前。潮名の区分方法は暦や地域で異なる場合があります。
何を見る?
満干潮の差が小さい傾向でも、狭い水道、湾口、河口、リーフなどでは複雑な流れが生じます。潮回り名ではなく地点別の潮位・潮流情報を見ます。
何が分からない?
波の高さ、うねり、潮流の速さ、離岸流は潮回り名からは分かりません。波情報・気象情報・現地の情報で別に確認します。
長潮を2つの図解で理解する
イラストで、潮のしくみと気をつけたいことを見てみましょう。実際の海の高さ・時刻・波・流れは、行く場所と日付の情報で確認してください。
図解1:長潮は小潮の末期に置かれる潮名
図解2:長潮でも潮流は場所で変わる
長潮で深掘りしたい3つの点
「潮が止まり続ける日」ではない
長潮は、潮位の上下が比較的緩やかに見える頃を表す潮名です。満潮・干潮や潮流がなくなる日ではありません。
速い場所が安全になるとは限らない
潮流は海域と地形で大きく異なります。普段流れが速い場所を、長潮という理由だけで安全と判断しないでください。
凪と長潮は別の情報
凪や波高は風浪・うねりなどの気象海象条件に左右されます。遠方で発生したうねりは、現地の風が弱くても届くことがあります。
潮位・潮流・波を分けて考える
- 潮位
- 基準面から測った海面の高さです。潮位は、その場所の水深ではありません。水深は海底や足元の地形によって変わります。潮位表は天体の動きなどから求める予測値で、気圧・風などの影響を受けた実測潮位とは異なる場合があります。
- 潮流
- 潮汐に伴う周期的な海水の流れです。湾口や海峡などで強くなることがあり、向きと速さは地点・時刻・地形で異なります。
- 波
- 気象庁が扱う波浪は風浪とうねりから成ります。潮汐(潮位・潮流)とは別の現象で、波の高さは波浪予報で確認します。
サーフィンでのタイドグラフの使い方
- ポイントに近い地点のタイドグラフを開く当日の満潮・干潮の時刻と、潮位がどう推移するかを確認します。
- 波情報・風と重ねて見る波の高さ・うねりの向き・風向風速は潮回りとは別の情報です。波情報と天気予報を合わせて確認します。
- 「合う潮位」はポイントごとに確かめる同じ潮位でも地形によって波の割れ方は変わります。どの潮位で良くなるかはポイント固有の傾向のため、現地の情報や自分の記録で確かめていきます。
リーフや河口など地形リスクのあるポイントでは、潮位による水深の変化と現地のルールを必ず確認してください。
長潮カレンダーの安全な見方
- 日付と前後の潮回りを見る潮名だけでなく、前日・翌日との移り変わりを確認します。
- 「詳細」から目的地の潮見表へ進む地点ごとの満潮・干潮時刻と予測潮位を確認します。
- 最新の気象・海象を重ねる警報・注意報、風、波、うねり、現地の潮流・規制を別に確認します。
長潮のよくある質問
長潮では潮が止まり続けますか?
止まり続けるわけではありません。満干潮の変化が比較的緩やかに見える頃の潮名で、実際の潮位と流れは地点別に変わります。
長潮なら潮流の速い場所も安全ですか?
いいえ。湾口や海峡などでは強い流れや複雑な流れが起こり得ます。潮流情報と現地の指示を確認してください。
長潮なら波は低くなりますか?
潮回りから波高は決められません。波浪予報、風、うねり、現地の観察を別に確認します。
